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COMMUNICATIONS

着任のごあいさつ

太宰治の愛した街、三鷹を訪ねる。

権 民赫(特任助教)
2026年7月15日

 2025年3月15日から16日にかけて、東京の三鷹市を訪問しました。JR三鷹駅の南口のすぐ近くにある「みたか観光案内所」では、太宰治文学散歩を含め、三鷹市で行われている様々なツアーを紹介していました。いろいろな観光情報を教えてもらいましたので、三鷹に観光に行かれる方は、こちらの観光案内所をぜひ訪れてほしいと思います。

 太宰治文学散歩としては二つのコースが用 意されていました。お墓参りを中心とした約3.1kmのコースと、太宰ゆかりの地を全て巡る約6.7km・2時間50分のコースです。せっかくここまできたのだからと、迷わず後者を選びました。

 散歩の最初の立ち寄り先は、三鷹市美術ギャラリーで開催中の「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」展でした。展示を通じて作家としての太宰だけではなく、家族と共に三鷹で暮らした一人の人間としての彼の姿が静かに浮かび上がってきました。

 続いて到着したところは「陸橋跡」でした。太宰が愛した陸橋が撤去され、元の姿は見られなくなったのです。しかしその面影を想像していると、この旅へ没入感がだんだん深まってきました。

 その高まりをそのままに足を運んだ「三鷹市太宰治文学サロン」では、三鷹市と太宰治の関係についての詳しい説明を聞くことができました。また、太宰のものと似ているマントを着て記念撮影もできますので、お勧めします。

 日頃からフィールドワークを続けてきましたので体力には自信がありましたが、太宰が心中した川辺に建てられた「玉鹿石」からはどんどん疲れが溜まってきました。まだコースの半分以上が残っていました。三鷹市はとても広かったのです。

 しかし、玉川上水や三鷹の森付近の公園など、綺麗な街並みを眺めながら歩いていたら、最後のスポットである「禅林寺」まで到達でき、その頃には、空がだいぶ暗くなってきました。わたくしの文学散歩も無事終了しました。

 数年前、青森県五所川原市金木町の斜陽館を訪ねたことがあります。そして今回、三鷹市で出会った太宰は、相変わらず優しい心を持った愛に満ちる人でした。

 皆様もぜひ、三鷹市での太宰の足跡を辿りながら、彼の文学と人生に出会ってみてください。

みたか観光案内所(筆者撮影)

太宰治文学サロン(筆者撮影)

玉鹿石(筆者撮影)