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COMMUNICATIONS

連載記事

京都の端から、こんにちは 第27回

井上章一(所長)
2022年12月27日

 国際日本文化研究センターは、京都の西郊にあります。街はずれに位置していると言っていいでしょう。以前に、イノシシが出没する話をしました。しかし、目につく野生動物はイノシシだけじゃあありません。シカを見かけることも、よくあります。サルやイタチの出現情報も、私は見ていませんが、しばしば耳にしますね。

野生のサル

日文研職員撮影、2019年

 先日、日文研の東側をとおる路上に、クマがでたそうです。近くでくらす住民から、その連絡をもらいました。クマがうごめいていたぞっ、て。まさか、と思いましたよ。いくらなんでも、クマはないんじゃないか。そう当初は考えましたが、テレビでもこのことは報道されました。どうやら、ほんとうにあのあたりを歩いていたようです。

 そう言えば、最近は新型コロナ感染症対策で、人の出入りは少なくなっていました。オンラインでのリモート勤務も、ふつうになっています。クマは、そのせいもあって、わが職場のそばまでおりてきたのかもしれません。人があまりいないから、安心して近づけたんじゃあないでしょうか。根拠はありませんが、とりあえずの推論として、書きとめます。