TEAM RESEARCH REPORTS AND OTHER PUBLICATIONS
安井眞奈美、ローレンス・マルソー編
『想像する身体(上)身体イメージの変容/想像する身体(下)身体の未来へ』
臨川書店、2022年12月
本書上下2巻は、身体に関する新領域を開いた研究書であり、人文・社会科学のみならず自然科学に属する研究者36名の執筆による。基になったのは、国際日本文化研究センターにて、2018年4月から2022年3月までに及ぶ共同研究プロジェクト「身体イメージの創造と展開 ―医療・美術・民間信仰の狭間で」(安井眞奈美、ローレンス・マルソー代表)である。プロジェクト開始の当初は、現在も続くパンデミックの事態を想定していなかったが、プロジェクトの3年目から感染症の過去・現在・未来をテーマに取り入れ、さらには「身体イメージの創造――感染症時代に考える伝承・医療・アート」という展示も企画し、プロジェクト期間を4年に延長して取り組んだ。その成果は、各論文に現れ、読者にとって大変有意義な編著になっている。