COMMUNICATIONS
連載記事
京都の端から、こんにちは 第6回
井上章一(所長)
2021年3月29日
今、私たちがもよおす研究会は、たいていオンラインのそれになっています。新型コロナとよばれるウイルスがこわいからです。社会的な距離をとっているんですね。
国際日本文化研究センターだけではありません。ほかの研究機関でも、状況はかわらないと思います。あるいは、一般のオフィスでも。
そして、どの組織でも気がついたんじゃあないでしょうか。オンラインの研究会や会議には、あまり経費がかからない。旅費、滞在費、場所代がいらなく、安上がりだ、と。
ポスト・コロナの財政当局も、われわれにせまってくるのかな。もう、じっさいに人をあつめる研究会はやるな・・と。今後は、そこが予算削減のとば口になるかもしれません。
対面の研究会を維持するためには、理論武装がいるでしょう。でも、討論以外の雑談や密談が重要なんだという言い分は、つらいなあ。書類にも書きづらいしね。なやましいところです。何か、いい手はないのかな。