COMMUNICATIONS
連載記事
京都の端から、こんにちは 第5回
井上章一(所長)
2021年2月25日
いわゆる地球温暖化のせいでしょうか。このごろは、日本でも大雨の被害がふえているように思います。山の土砂くずれで、人家が流された。そんな話を、よく聞かされるようになりました。
さて、国際日本文化研究センターは、山のすぐ南側にたっています。山際の施設です。山くずれは、やはりこわいですね。なんとか、したいところです。どうしようもありませんが。
日文研のさらに南側は、住宅街になっています。先日、住民のひとりがおしえてくれました。いざという時は、日文研が自分たちの街をまもってくれる。あそこが土砂くずれをくいとめてくれる。そんな期待がよせられていることを、知らされました。
われわれの存在意義は、防波堤であることなのか。と、そうなげくのは、やめておきましょう。地域住民の安心感をささえている。そのことも、またひとつの社会貢献となりうるのではないでしょうか。