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人文学研究と社会をむすぶ

光平有希(人間文化研究機構 総合情報発信センター 研究員[人文知コミュニケーター]/日文研特任助教)
2020年8月21日

 2019 年10月に特任助教(人文知コミュニケーター)として着任いたしました。音楽学、とりわけ東西の音楽療法史・文化交流史に関心をもって研究に取りくんでいます。現在は明治~昭和戦前期の医療現場で行われていた音楽療法実践について、カルテや看護日誌、実践記録書、視聴覚資料など収集した一次史料を分析しながら、各時代の様子や日本音楽療法に通底する特徴を探っているところです。

音楽療法史研究に取りくむ様子(撮影:宋琦さん)

音楽療法史研究に取りくむ様子(撮影:宋琦さん)

 音楽療法史研究と並行して、幕末の開国前後に日本を題材として作られた西洋の音楽作品「日本表象西洋楽曲(ジャポニズム楽曲)」の研究も進めています。今より格段に日本に関する情報が限られていた時代、西洋ではどのように音楽で日本を表現し、どのように聴いていたのか――。そのような、新しい切り口からの日本関係欧文史料研究・大衆文化研究の深化を目指しています。

日文研が所蔵する日本表象西洋楽曲の一例

日文研が所蔵する日本表象西洋楽曲の一例

 さて、人間文化研究機構を構成する6つの機関に配属されている「人文知コミュニケーター」は、研究の成果をわかりやすい言葉で社会に発信し、その魅力を伝えるとともに、その過程で得られた疑問や期待といった声を研究の現場にフィードバックする、そうした双方向コミュニケーションの推進を目指して活動しています。わたしも今後、自身が取り組む音楽研究を含め、日文研の所属研究者や研究活動に関する最旬の情報をお届けしながら、社会ならびに他分野の研究者との対話に努めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。