TEAM RESEARCH REPORTS AND OTHER PUBLICATIONS
真鍋昌賢編
『浪花節の生成と展開―語り芸の動態史にむけて』
せりか書房、2020年9月
日本近代の大衆が求めた物語と旋律とはどのようなものだったのか。浪花節は、その問いに応答する鍵を握る語り芸である。浪花節は19世紀末に急速に人気を拡大し、20世紀初頭には大流行を迎える。明治期から現代までを視野に入れて、本論集では、浪花節の歴史を「生成」を恒常的に繰り返す動態史としてとらえている。本書はまた、日文研「浪曲SPレコードデジタルアーカイブ」と連動した共同研究の成果でもある。