COMMUNICATIONS
連載記事
京都の端から、こんにちは 第8回
井上章一(所長)
2021年5月28日
4月16日にJAPARCHIのつどいがありました。日本の都市や建築を研究する、フランス語による集会です。国際日本文化研究センターがホストとなり、オンラインでひらかれました。
その挨拶を、所長の私はたのまれたのです。日本語でかまわない。3分ていどの短いものでけっこう、とのことでした。もちろん、私はひきうけています。
ただ、みょうな野心も、わいてきました。若い頃、私は一年間、けっこう根をつめてフランス語にうちこんだことがあります。ですが、けっきょく何の役にもたてることがなく、その後は放置してしまいました。今は、まったくさびついています。
この不発におわった半世紀ほど前の語学力を、ためしてみよう。一度は、活用することができたという実感を、今後の想い出にのこしたい。そんな思惑もあり、和仏辞典を駆使して、フランス語の挨拶文をくみたてました。また、じっさいにしゃべってもいます。
つたなくても、フランス語にいどむ、その努力が買っていただけたでしょうか。評判は、こわくて聞けません。