COMMUNICATIONS
連載記事
京都の端から、こんにちは 第60回
井上章一(所長)
2026年1月30日
このごろ、日本野球のスター選手たちが、毎年のようにアメリカへわたります。日本のリーグ戦でたたかっている選手も、もちろんいなくはありません。ですが、彼らには、ややおとった印象もただようようになりだしています。本場のアメリカからは声のかからなかった人たちだと、思われるようになりました。
サッカー界では、もう少しはやくから似たような現象がおこっていたようです。力のある選手は、日本のチームをぬけ、ヨーロッパへいって活躍する。そういう構図は、野球にさきがけできていました。さびしいことです。日本のリーグは、欧米を本場とする補助リーグでしかないのでしょうか。
私にはしかし、この現象をざんねんがらない心構えもあります。私は関西に生まれ、関西でそだちました。関西には、笑芸人をはぐくむ文化風土があります。じじつ、多くの人材をはばたかせてきました。ですが、彼らの多くは脚光をあびだすと、たいてい東京へうつりすみます。関西をすてるのです。そして、私はその状態になれてきました。
スポーツ選手の国外流出も、その国際版だと考えるようにしています。


