COMMUNICATIONS
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京都の端から、こんにちは 第44回
井上章一(所長)
2024年6月18日
大阪・関西万博の開催がせまってきました。しかし、21世紀の今日、万博への出品物が入場者をひきつけるかどうかは疑問です。
なにしろ、たいていの物は、パソコンで検索できる御時勢です。わざわざ万博会場へいかなくても、その概要は画面で見とどけられるでしょう。
ですが、パソコンでは味わえない物もあります。たとえば、料理がそうです。こればかりは、じっさいに食べてみないとわかりません。味覚を、視聴覚媒体でしかないパソコンは、つたえられません。
まあ、フランス料理やイタリア料理なら、街にあふれています。でも、ジンバブエ料理やタンザニア料理、スリランカ料理は、いただく機会がありません。万博の会場には、期待をしたいところです。
でも、食品の衛生管理をつかさどる当局は、食材の輸入をゆるさないかもしれません。一筋縄ではいかないということでしょうか。