COMMUNICATIONS
連載記事
京都の端から、こんにちは 第30回
井上章一(所長)
2023年3月30日
新型コロナとよばれる感染症が、ここしばらく猛威をふるってきました。世界中が、その対処には頭をなやませてきたものです。日本では、マスクの着用が強く奨励されました。その普及率は、国際的にもぬきんでていたはずです。
私もこれには、したがってきました。また、マスクに感染をふせぐ効果が、一定ていどあったことも、うたがいません。ですが、とまどう気持ちもあります。
我が家のちかくには、カレー屋さんがあります。そして、そばをとおるたびにただようのです。カレー料理のおいしそうな香りが。マスクをしていても、その匂いは鼻にとどきます。そんなマスクに、ウイルスをはねつける力が、どれだけあるのでしょうか。
私は毎年、春先から花粉症になやまされます。以前から、この時期になれば、よくマスクを着用してきました。少しは、それで楽になります。宙をただよう花粉も、いくらかはマスクのおかげで、鼻への侵入をとめられているようです。でも、花粉はウイルスより、ずっと大きいでしょうね。
マスクの実力を知りたい。今回の感染症騒ぎがおさまってからでも、かまいません。誰か実証的な判定を、おしえてくれないものでしょうか。